≪応援します! 環境ISO企業≫

環境にやさしいライフスタイルを提案するリフォーム業

(株)ペインターかわさき


『ペインターかわさき』さんは、こんな会社です!  
  ペインターかわさき本社(平之町)
 大正7年創業の(株)川崎塗料店の塗装工事部門から、平成元年に分離独立し、川崎恭資社長が(株)ペインターかわさきを設立。
 設立当初は塗装・防水工事が中心だったが、平成9年から住宅リフォーム事業全般の工事を施工するようになり、現在は、地域密着の住宅リフォーム専門店として本社2階にショールームもオープン。
 清水町に石蔵のカフェ「Cafe 潮音館」を経営、またIT関連事業も行っている。


ー環境方針ー
 ペインターかわさきは、『住宅リフォーム事業を通して、鹿児島市に住む人々の暮らしを豊かにする』という理念の基に事業活動と環境との調和をめざし、社会の持続的発展に貢献します。。
 建築物は、適切なメンテナンスを施さなければ劣化が進み、一部又は全体的な改修を余儀なくされ、更には解体を早めることになります。限りある地球資源を無駄にしないために、環境に配慮しながら建築物に適切なメンテナンスを施し、快適な運用とその寿命を延ばすことが、私たちペインターかわさきの使命であると考えています。


私たちは、環境目的、目標及び行動計画を定めて、内部監査を行い環境保全活動の継続的な改善、汚染の予防を図ります。

私たちは環境に関する法律や規制を遵守します。


私たちは、お客様に対して、環境に配慮した資材・工法等の提案を積極的に行います。

私たちは、オフィス業務において、省エネ・省資源化に取り組みます。


私たち、社員はもとよりお客様や地域の方々に対して、環境保全のために環境教育や広報活動を実施します。
  2003年1月1日
株式会社ペインターかわさき
代表取締役 川崎 恭資


環境ISO取得までの経緯
2002年の春頃に地球環境の実態を知ってから社員で勉強会を重ねてきた。意識の向上、問題点の絞り込みなどを徐々に行い、具体的に環境マネジメントシステムの構築に入ったのは、2002年の秋。審査は地域に密着している市民団体認証機関「地球環境フォーラム鹿児島」に依頼。2003年6月、8月と2段階審査を受け、同年9月に認証取得。
●環境マネジメントシステムの認証
  認証取得日:2003年9月8日
  認証範囲:住宅リフォーム業
主な取り組み <環境に配慮したライフスタイルを提案する>
外壁・屋根の吹きつけ塗料の成分や工法、環境ホルモンを含まない建材など、“人と自然にやさしい住宅資材や工法”を推進する。そしてこれからの時代の“新しい家族団らんの場作り”など、環境とライフスタイルの流れに沿った提案をする。
2003年度目標
環境配慮型営業ツールを作成。100%提案の実施。
平成16年度までに環境配慮の啓発活動を3プロジェクト実施する
環境配慮型の施工管理チェックリストの作成、及び協力業者評価による現状把握と指導により育成
社内で使用している備品・消耗品などをすべてリストアップして一覧表を作成し、その30%をグリーン購入に切り替える。

トップインタビュー  川崎恭資社長にお話を聞きました。
Q: 認証取得で苦労されたことはありますか?
A: 環境ISOに取り組み始めた頃から営業担当者がお客様に、「環境にやさしい資材や工法はいかがですか」と環境配慮のリフォームの仕方を提案しているんです。でもほとんどの方は関心も示してくれない。それで、営業もかなり気落ちもするし苦労もしたようです。でも、「この提案は営業活動はもちろんだけど環境啓発活動もやっているんだ」という気持ちで、必ず最初にお客様に伝えていこうということで続けています。もちろん、押し売りするつもりは全然ありません。環境配慮でリフォームができるんだと知っていただくことが私たちができる第一歩だと思っています。
それから実際に現場の作業に関わる職人さんたちにわかってもらうのも苦労しましたね。職人さんには長年のやり方、考え方みたいなものがありますからね。でも、これも年4回行う協力業者会を通じての環境教育と研修などで理解していただけるようになりました。
Q: 認証取得後に、変わったことは何ですか?
A: 外部の評価が変わってきたのは確かですね。特に全国各地の同業者からは、強い関心を集めました。それから、認証取得後はお客様の反応も良くなり励まして下さる方もいらっしゃるようになりました。営業は、そういったお客様の言葉に支えられていますからね。ありがたいです。
Q: 今後はどのような展開を計画していますか?
A: 鹿児島におけるリフォーム業のトップランナーとして、業界、地域のみなさんにいい影響が与えられるように、そしてみなさんの暮らしや環境意識の向上に貢献できるように、がんばっていくつもりです。社屋の中に「リフォーム情報館」があるんですが、今後はそこをもっと活用して“環境にやさしい資材や工法”など、様々な環境に配慮した暮らしの情報を発信していきたいと思っています。常にナンバー1企業を目指してこれからもいろいろ取り組んでいきます。
リフォーム情報館レポート
駐車場内に「建築はんぱ材コーナー」があり、施行工事の際に余った新品を一般の方々に無料で提供されていました。廃棄物削減やリサイクルの面でも、とてもいいサービスだと思いました。
2階では、社屋に設置されている紫外線測定器から、現在の紫外線指数が随時確認できるようになっています。その情報はHP、携帯のiモードでも公開され、たくさんのアクセスがあるそうです。
また子育て支援を行っているNPO法人と協力して『子育てママの安全ガイドブック』を作成、配布。その中には「乳幼児の危険回避」「お母さんのための生活改善」「安心できる環境づくり」という、“環境にやさしい暮らしの提案”が行われています。
また現場では外部塗装工事を吹き付け工法からローラー工法にして大気中に飛散する塗料の削減。シンナーを使わない水性塗料への移行。有害な環境ホルモンを含まない壁材・天井材・床材の推進などを実践されているとのことでした。

「建築はんぱ材コーナー」を設置


ペインターかわさきさんの、ここがスゴイ!
地域に貢献できる企業を目指して、紫外線測定器の設置、市民・市民団体とのコラボレーションを積極的に行っているところ!
取材後記:ペインターかわさきさんは、施工工事で環境配慮の取り組みを実践しているのはもちろんのこと、地域に密着し全体のレベルアップにつながるような活動もしています。
そのひとつとして社屋屋上に紫外線測定器を含む気象観測装置を設置し、市民のみなさんにいつでも紫外線指数が確認できるようにしています。オゾン層破壊による人体への影響が深刻化している状況を踏まえて、啓発活動のひとつとして実施されていますが、わざわざ設備投資をしてまで情報提供をする企業はなかなかないと思います。
また、子育て支援NPO法人と『子育てママの安全ガイドブック』を作成、鹿児島の歴史や自然を調査研究しているNPO法人の『歴史探索会』に共催、鹿児島市の環境を市民・企業・行政と協働して改善していこうとしているNPOの市民共同発電所に協賛したりと、様々な市民団体とつながりを持ち支援しています。
その他にも自社の展示場や研修室を解放して、お料理、メイクアップ、トールペイント、カラーコーディネーターなどの教室を開催しています。
日本は企業の社会貢献がまだまだ低いと言われています。そんな中、鹿児島でも積極的に市民の生活文化、そして環境の向上に貢献しているペインターかわさきさんは、これからもきっと『地域密着No1』企業を邁進されていくんだろうなぁと思いました。
(2003年12月19日取材)


株式会社ペインターかわさき

〒892−0802 鹿児島県鹿児島市清水町31−8
      TEL:099−248−5333  FAX:099−248−5323
      URL:http://www.painter.co.jp/
     Eーmail:paint1@painter.co.jp/