１，たくさんの生物を養う〜生態系を支える〜

　森の豊かな木々は、数えきれない程の種類があって、いろんな花や実をつけるんだ。　それを求めて、虫たちが集まる、鳥が、リスや草食動物が・・・その虫やリスを食べる動物もやってくるし、さらに大型の肉食動物もいる。　木の実が生物を養い、その生物はまた別の生物を養う。　森は生物を支え合う場なんだ。

２，土をつくる

　森に生きる虫や鳥や動物たちのフンや死骸・・そして落ち葉が、豊かな土になるんだ。　土は森でしかできない。　１００年でわずか１センチ程しかできないといわれているよ。　こうしてできた土は、森の木々がしっかり根を張って簡単に流れ出さないようにつかまえてくれているんだけど、少しずつ川に流され、川底や川岸にたまり、氾濫のとき平野にたまっていくんだ。　平野の豊かな土は、初めからそこにあったんじゃなくて、森から運ばれてきたものなんだ。　川が氾濫しないようにコンクリートで固めると、土は海へ直行、平野の土は減るだけでなく、やせて農作物も育たなくなってしまうんだ。

３，川を流し、雨を降らす

　樹木と豊かな土がダムの働きをして雨水を貯え、少しずつ川となって海に流しているんだ。　もしも森林がなかったら、雨が降ると水が一度に流れでてしまう。　森林伐採をした東南アジアでは、雨が降るたびに川が氾濫して洪水を起こし、降らないときは川が干上がってしまっているんだ。　また、木々の葉からでる水蒸気が雲のもとになり、雨を降らせているんだ。

４，酸素をつくり大気を浄化する

　森林は光合成によって、二酸化炭素を吸収して酸素を作っているし、汚れた空気をきれいにしてくれる働きがあるんだ。

　森には自然林（原生林）と人工林があるんだよ。