≪エネルギー問題≫
エネルギーは今・・・


私たちの暮らしは、すべてがエネルギーを使って成り立っていると言っても過言ではありません。食べ物にしても、乗り物にしても、そして物ひとつを作るにしても、たくさんのエネルギーを使っているのです。
私たちの便利・快適な暮らしは、エネルギー資源なしには、続けられないのです。
でも、エネルギー資源は無限ではありません。特に日本には、エネルギー資源はほとんどが輸入に頼っているのが現状です。
もし、エネルギーの輸入ができなくなったら・・・
世界中の資源がなくなってしまったら・・・
日頃ありがたみを忘れがちなエネルギーについて、一緒に考えてみましょう。



 
世界のエネルギーの現状は?
世界のエネルギー消費量は年々増えて、1年間に約91億トン(石油換算)にもなっているんだ。国別で見てみるとアメリカ、旧ソ連、中国、日本、ドイツの順になっているよ。
伸び率で見ると、中国やその他のアジア諸国、中東諸国が大幅な増加を続けているんだ。これは、人口増加と工業化の進展が大きな要因になっていて2050年には現在の世界人口60億人が、100億人になるかもしれないと言われているから、これからも、ますますエネルギーの需要は伸びていくことが予想されるね。

一次エネルギー源の世界合計(2001年)         計9,109(石油換算100万トン)
石 油
 石 炭
天然ガス
原子力
水   力
38.5%
25.7%
23.3%
7.6%
2.4%
日本のエネルギーの現状は?

日本のエネルギーは、80%輸入に頼っていて、中でも石油はほぼ100%輸入。1970年代の2度のオイルショック後は石油依存率を削減してきたけど、今でも日本のエネルギーの約50%は石油が占めているんだ。
それも、、日本が輸入している石油の約85%は、イラク情勢など緊迫した状態が続いている中近東からだから、不安だよね。
最近30年ほどのエネルギー消費をみてみると、工場などの産業部門は横ばいなのに対して、民生の家庭部門(冷暖房・給湯・照明)が2.2倍、運輸の旅客部門(乗用車・バス・航空)が2.8倍にもなっているんだ。ぼくたちの毎日の暮らしに関係している家庭用の電気や自家用車などのエネルギー消費が、急速に増えてきていることがわかるね。

日本の一次エネルギー源(2001年度)         計596(石油換算百万キロg)

石 油
石 炭
天然ガス
原子力
水力・地熱
新エネルギー
49.4%
19.1%
13.1
12.6%
  3.4%
2.3%
 
自然エネルギーは、なぜもっと増えないの?

2001年でも水力発電と地熱発電、新エネルギーを合わせても、全体の6%にも ならないから、残念だね。 自然エネルギーは二酸化炭素の発生が少なくて環境にはやさしいんだけど、広大な土地、費用が必要だったり、天候に左右されて安定した供給ができないという短所があるから、なかなか増えないんだ。

 
新エネルギーの開発は進んでいないの?
新エネルギーって、何があるか知っているかな?
一般的には、自然の力を利用するものとして太陽光発電、風力発電、太陽熱利用。また僕達が出したゴミなどを利用した廃棄物発電や廃棄物熱利用、バイオマス発電。他には燃料電池やクリーンエネルギー自動車もあるよ。
1994年から全国的に新エネルギーの導入が進められてきたけど、2001年で全エネルギー供給量のわずか2%しかなくって、2010年までの目標も3%程度なんだよ。期待は大きいけど、数字的にはかなり低いよね。
昨年末に小泉首相が燃料電池車に試乗していたけど、まだまだどの新エネルギーも価格が高いし、これからもっと技術革新が進めば価格も下がって普及が進んでいくと思うよ。
これから私達にできることは?
まずは、毎日の暮らしの中で、省エネを実践することだよ。 エネルギーを使うと いうことは、それだけ地球温暖化の原因である二酸化炭素もたくさん出していて、 日本は小さな国でありながら、アメリカ、中国、ロシアに次いで世界第4位の二酸化炭素排出国なんだ。 そして一人当たりではアメリカに次いで2番目にたくさん 二酸化炭素を出しているんだ。
 それから、自然エネルギーや新エネルギーと言われる地球にやさしいエネルギーを少しずつでも取り入れていくことだよ。 個人としては、まだまだ値段が高いけど、行政にもっと自然エネルギーや新エネルギーの推進を提言するなど、みんなで声を出していこう。

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