事務局メンバーの勝手気ままな『事務局日誌』です。
環境・時事問題から健康法まで幅広く書いています。
(原則的には毎日更新しますが時々お休みもありますので、あしからず!)
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2005/4/29(金) 今年も田植えの時期になりました
去年に引き続き、市来町の田んぼで自然農法の米作りが始まった。数回に分けての田植えの今日は一回目。4面ある田んぼの一枚に、芽出しした籾を“手裏剣蒔き”で投げ植え。去年同様、植え付けはあっという間。その前の草払いと処理には、少々体力を使ったが、それもその後のお弁当&おしゃべりタイムで元気回復。
今年はモグラの出現で田んぼのあちこちに穴が空き、水漏れが心配な状況だが、主宰の古財さん曰く「今年は“光る米”ができるかも」 楽しみ!
実は、鹿児島放送(KKB)の方が、県内で“スローライフ”を実践している人達を取り上げる自社制作番組『スロースタイルかごしま』の取材で来られていました。放送は6/4(土)3時〜5時25分。是非、ご覧下さい。
自然に恵まれている鹿児島。もっともっと“スローライフ”が広がれば、人も鹿児島も、そして地球も元気になれると思います(^0^)
今日のエコニュース: 環境保護団体の世界自然保護基金(WWF)ジャパンは26日、世界の主要電力会社71社の地球温暖化対策への取り組みを点数化した「電力会社スコアカード日本語版」を発表した。北海道電力が7位に入ったが、関西電力は48位、東京電力と中部電力は51位となるなど低い評価が相次いだ。調査は風力発電などの再生可能エネルギーや、天然ガスを使った熱電併給(コージェネレーション)システムの導入に関し、現状と将来計画も加味した10点満点で採点。1位はスペインのイベルドローラで4.3。日本は風力発電の導入が進む北海道が2.9(7位)、電源開発(Jパワー)が2.1(14位)、四国電力が1.7(16位)で上位に入った。(共同通信)


2005/4/28(木) 最近のエコニュース あれこれ
◆ドコモ、“環境に優しい”植物原料プラスチックの携帯を試作
NTTドコモは、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズと協力して、環境問題に配慮した施策の一環として、ムーバ端末「SO506iC」をベースに、ボディ材料に植物原料プラスチックを採用した携帯電話端末を試作した。今回開発された試作端末は、ボディ材料に植物原料プラスチックを採用したもの。この材料は、トウモロコシやジャガイモなどから採取されたでんぷんや糖類を乳酸菌で発酵させたものをベースにしており、環境中で徐々に分解し、最終的には水と二酸化炭素になるという。(ヤフー・コンピューターニュース)
◆<リサイクル法>自治体も費用負担に悲鳴

全国市長会、全国町村会など3団体は25日、容器包装リサイクル法の見直しについて「市町村と事業者の費用負担、役割分担に適切な見直しを行うこと」などを経済産業省、環境省など関係省庁に要望した。自治体による回収コストの負担が重いとして、事業者の負担割合の増加を求めていく。(毎日新聞)
◆無料レジ袋、法規制も=容器包装ごみ抑制策で−環境省検討
容器包装リサイクル法見直しを進めている環境省は26日、スーパーなどで無料配布しているレジ袋を法規制することの是非について検討を始めた。ごみになりやすいレジ袋の排出を抑えるのが目的で、袋を有料化したり、買い物袋持参運動を進めたりして少しでも削減に結び付けたい考えだが、法制度上の問題もあり論議を呼びそうだ。(時事通信)
◆小学生1万6000人追跡調査 大気汚染とぜんそくの関係
車の排ガスによる大気汚染とぜんそくなど健康被害の因果関係を調べるため、環境省は26日、幹線道路沿いなどの小学生約1万6000人を対象にした大規模な「局地汚染調査」を、今秋から実施すると発表した。東京、尼崎など大気汚染訴訟判決で排ガスと健康被害の関係が認定されているが、国の本格調査は、1987年度に検討が始まってから18年ぶりに実現した。(共同通信)


2005/4/27(水) 日本人の血も変化中
日本の出生率は年々減り続け、現在は1.29人。2.1人以上ないと現在の人口は維持できないので、来年1億2,774万人でピークに達した後は、減少に転じていく。
都会は子供の数が少なくて、地方は多いと漠然と思っていたが、それだけの違いではないようだ。実は、北と南でも違いがある。江戸時代からの統計によると、九州・中四国地方は子沢山だったが、東北・関東はそれに比べて少ない傾向にあった。
一番の要因は、食べていくのに十分な食料があったかどうか。暖かい地方は、米麦二毛作が可能だったが、寒い地域は飢饉が続き、食料の確保が困難だった。江戸時代は病死が多いので4人以上子供を作らないと人口維持は不可能で、東北地方は平均3人で人口減少。一方、九州は長崎のある地域では平均6.5人という記録が残っているほど、全国平均より子沢山で人口増加。現在もその傾向は続いていて、日本人に流れる“九州人の血”は、どんどん濃くなっているとのこと。
元々日本という国は、土着の人達がいたところに、中国大陸、朝鮮半島、東南アジアなど各地から移民が渡ってきて“日本人”で出来上がってきたらしい。それが、次第に“九州人化”しているというのも、なかなかおもしろい。今後は更に、外国人の血も増えていき、日本人はどんどん変化していくのだろう。
今日のエコニュース:日本鳥学会評議員会などは20日、西ナイル熱のまん延を防ぐ国のガイドラインに対し、見直しを求める要望書を厚生労働省と環境省に郵送した。ガイドラインは、鳥や水生生物に強い毒性を示す化学物質を使った殺虫剤をリストアップしているが、広範囲の使用は生態系に影響を与えると指摘、リストから外すことを求めている。(毎日新聞)


2005/4/26(火) 原発
映画『東京原発』を観てきた。昨年に引き続き、2回目の鑑賞だった。
役所広司扮する東京都知事曰く、「地方に多大なリスクを負わして原発を作り、そこでできた電気を東京都民が湯水のように使うのはおかしい」「反対しない、傍観しているということは賛成しているのと同じだ」etc・・・
九州の電気は、全国平均と比べても原発に拠るところが大きい。すでに消費電力の約半分が、玄海や薩摩川内の原子力発電所で作られたものだ。多くの人が傍観者でいる間に。
原発は、事故が起きてしまったときの災害と、核のゴミと言われる放射線汚染物質の処理のリスクが途方もなく大きい。日頃は意識していないが、実は命を危険にさらしながら、私たちは電気を使っている。まぁ原発だけでなく、車も飛行機も、ガスだって、便利なものの多くは危険をはらんでいる。だが、その危険が何万人単位、何千年単位だという大きな違いがある。
いきなり原発をすべて止めるのは、難しい現実もある。私たちが本気で省エネをすれば、自然と原発で電気を作らなくてもいいことになる。そういうことで、少しずつ“脱原発”につながることを願っている。
今日のエコニュース:青森県が核燃料サイクル施設の六ケ所村立地に同意し協定を結んでから18日で、20年を迎えた。約10年で稼働が見込まれた核燃料サイクルは、核関連施設の相次ぐトラブルの余波を受け、今もその「環(わ)」は未完のままだ。高速増殖炉やプルサーマル計画の見通しが立たないまま、中心施設の使用済み核燃料再処理工場は2年後の稼働に向け漸進する。(河北新報)


2005/4/25(月) HAPPY BIRTHDAY
今日は27年来の友人の誕生日だ。今、彼女と出会った年から今の年齢を差し引いたら“27”という数字が出てびっくり!随分、年を重ねてきたなぁと実感(^^;
さだまさしの『HAPPY BIRTHDAY』の歌詞が浮かんできたので、今日はそれを書きます。昔から、結構お気に入りの曲なので。

  誰にだってひとつやふたつ 心に開かずの部屋がある
  一生懸命生きているのに 傷を恥じることなどないさ
  雨が降る日に気になるものは 雲の大きさばかりだけれど
  空の広さに比べれば 別に大いした事じゃない
     だから HAPPY BIRTHDAY HAPPY BIRTHDAY
     昨日までの君は死にました おめでとう おめでとう
     明日(あした)からの君の方が 僕は好きです おめでとう
  幸せなんて言葉もあるが 人それぞれに秤(はかり)が違う
  人は人だし あんたはあんた 別に張り合う事などないさ
  雨が降る日は天気が悪い 雲には雲の行き先がある
  空は確かに広いけれど 心の広さと比べてみるかい
     だから HAPPY BIRTHDAY HAPPY BIRTHDAY
     昨日までの君は死にました おめでとう おめでとう
     明日(あした)からの君の方が 僕は好きです おめでとう

今日のエコニュース:鉛などの重金属汚染土壌の浄化で、植物の中ではソバが最も有効だったことが18日、多治見市の市営総合射撃場跡地で浄化実験を行っている岐阜大の調査で分かった。市営総合射撃場は、付近の水質調査で環境基準を上回る鉛が検出されたため2001年2月、閉鎖された。のり面に撃ち込まれた鉛散弾が原因とみられ、手作業による鉛の回収作業は終了したが、水質調査では依然として環境基準を超える鉛が検出されることがあるという。「土壌の中に鉛が残っているため」と同市はみている。岐阜大は03年5月から、射撃場の一角に植物を植え、鉛を吸着させる実験を始めた。これまでにソバやケナフ、ヒマワリなど20種以上を植え、茎や葉の鉛含有量を調べたところ、昨年6月末に収穫したソバは、収穫量1キロ当たり6千ミリグラムの鉛含有量だった。汚染土壌1平方メートル当たり3千ミリグラムの鉛を吸着したことになり、鉛の吸着度が高いとされるケナフの27倍。排水中の鉛含有量も、植えていない土地の12分の1に減ったという。(中日新聞)


2005/4/23(土) 幸せ感と健康
ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(UCL)の疫学・公衆衛生学部の研究者たちが、「幸福感は最良の薬」を裏付ける研究成果を発表した。
研究チームは、ロンドン在住の200人を超える中高年を対象に、日常生活における感情と健康状態を調査した結果、毎日とても幸せだと答えた人は、身体的にも健康であることが立証された。幸福を感じると、神経内分泌系の作用、炎症、心臓血管の活動が減少し、健康であることが明らかになったという。
幸せと感じている人と不幸だと感じている人は、“コルチゾール”(糖尿病や高血圧と因果関係がある)というストレスホルモンの濃度が明らかに違う他、“フィブリノゲン血漿”(冠状動脈疾患を発症)というタンパク質も差が出ること、心拍数も幸せ感が強い人は低い、などの結果が出たとのこと。
科学的立証を聞かされるまでもなく、幸せだと感じて毎日ニコニコ暮らしている人と、自分は運がない、人生はつらいことばっかりだと思っている人とでは、どっちが健康な体を維持できているか、容易に想像できる。
人それぞれ、何に“幸せ”を感じるかは大きく違いがある。内心に正直に従い自分の幸せ感を大事にして、心も体も健康に生きていきたいものだ。
今日のエコニュース:那覇植物防疫事務所は15日、アリモドキゾウムシやイモゾウムシが食害するサツマイモなど、沖縄から本土に持ち出せない「移動禁止・規制植物」の2004年の取り締まり実績をまとめた。取り締まり件数は前年より6件増の152件。そのうちサツマイモが133件(378キロ)で9割強を占めた。サツマイモは蒸熱処理をすれば持ち出せるが、規制を知らない観光客が産地周辺の露店などで購入するケースが増えている。那覇空港で移動を阻止したサツマイモ100件(262キロ)を対象にした害虫寄生調査では、イモゾウムシ23件・161匹、アリモドキゾウムシ6件・69匹を確認した。寄生率は29%。南西諸島地域に生息する病害虫のまん延を防ぐため、県全域からはサツマイモのほか、ヨウサイ(方言名ウンチェーバー)、ヒラミレモンなどかんきつの苗木類、グンバイヒルガオなどの持ち出しが禁止・規制されている。(琉球新報)


 

2005/4/22(金) お風呂について
最近は汗ばむ日もあり、入浴もシャワーだけ。。。という人も多い季節となってきた。先日、毎日新聞に、お風呂は浴槽にお湯を張るのとシャワーを浴びるのとでは、どっちが得か?という記事が掲載されていた。
浴槽の大きさは200L、シャワーは1回当たり10分(12L/1分間)として計算した場合
水の使用量では:1人もしくは2人家族の場合ではシャワーの方が安上がり。3人家族で、ほぼ同じ。4人家族以上なら湯を張る方がお得。(風呂の残り湯を使う場合は3人家族からお湯を張る方が得)
エネルギー(ガス代)では:3人までならシャワー、4人以上なら浴槽
その他、浴槽に張ったお湯が冷めた時の追い炊きは結構ガス代がかかること、夏の一人使用ならシャワーはお湯張りの1/10、冬場のシャワーは夏に比べて、量で2倍以上になる上、低い水温を上げるためにガスエネルギーが大量に必要になり、それに伴い排出される二酸化炭素も増大。。。
少人数の家庭が多い現代は、シャワーの方が環境負荷が小さいと言える。しかし実際は気候や気分、また利用者の年齢などもあるので、お湯張りとシャワーを使い分けることが重要と言えるだろう。
そして、もっと重要なことは、「今日は、お風呂に入る必要があるのか?」ということを考えて、「お風呂に入らない」という選択も選ぶことではないだろうか。毎日、私たち日本人が“当たり前”のようにお風呂に入って大量に水を使うことは、世界的にみれば“異常”であることを認識すべき時にきている。清潔で安全な水を飲めなくて死んでいく人たちは、毎日何万人もいるのだから。。。
◆今日(4/22)はアースディです!「アースディ特集2005」(ヤフーのサイト)
今日のエコニュース:二酸化炭素などの温室効果ガスの排出規制を米国で義務付けても、向こう20年間の経済成長に深刻な影響は与えないとする試算を米エネルギー省がまとめていたことが18日、明らかになった。ブッシュ政権は「排出削減の義務化は経済成長の妨げになる」として、温暖化防止のための京都議定書から離脱、企業の自主的取り組みに任せた独自の道を歩んでいる。今回の試算は議定書復帰を前提としたものではないが、従来の政権の主張を覆す異例の政府見解として注目される。中長期的には、温暖化防止に向けた国際的枠組みへの米国の復帰を後押しする動きにもつながりそうだ。(読売新聞)


2005/4/19(火) 『変化』 その2
毎朝、目が覚めたら枕元に置いてある『心の扉を開く〜聖なる日々の言葉〜』(アイリーン・キャディ著)の本を開いて、365日分書かれている中のその日のページを読むようにしている。
昨日、事務局日誌で『変化』のことを書いたが、偶然の一致か(実はよくあるのだが)、今日は「古い考えを捨てなさい」と『変化』についての言葉だった。その一部を紹介します。
「人生が変化を要求しているときは、まず何をどう変える必要があるのかを見きわめ、抵抗せずに変わりなさい。最上のものを得るためには、変化が必要なことを理解しなさい。自分を変えるのは、必ずしも楽しいことではないし、すでに考え方や生き方が固まっている人の場合は、なおさらです。どんなに気に入っている見方や、よく練り上げた考えも、次から次へと、いさぎよくふり捨てなさい。やがてあなたは完全に自由になり、心が開かれて、まったく新しい考えも受け入れられるようになるでしょう。すでにいっぱいになっているバケツに、水を注ぐことはできません。水を注ぐには、まずバケツを空にする必要があります。あなたも、頭の中に詰まっている古い考えを手放そうとしないかぎり、新しい世界に入ることはできません。ですから、ぐずぐずせずに、どんどん変わりなさい。」
今日のエコニュース:環境省は15日、産業廃棄物に含まれる有害物質の種類や量などの情報を処理業者に提供することを、排出事業者に義務付ける制度の検討を始めた。産廃の運搬や処理の際、有害物質が漏れ出したり発火するなどのトラブルを防ぐとともに、リサイクルをしやすくする狙い。有識者による検討会で6月末までに制度案について中間報告をまとめる。含有量などを報告する物質は鉛や水銀などの重金属、揮発性有機化合物などが想定され、企業秘密の保護も考慮して選定する。対象となる廃棄物は、経済産業省が製品中の有害物質の表示義務付けの方針を決めた家電5品目も含め、取扱量や環境への影響などが選定基準になる見通し。(共同通信)


2005/4/18(月) 変化を楽しみましょう♪
4/10、17日の2回に渡ってTBS全国ネットで、「海に沈む島国を救え!温暖化と闘う日本人の物語」が放映された。取り上げられたのは、この事務局日誌でも度々紹介している遠藤秀一さん。遠藤さんはツバルを撮り続けている写真家であり、ツバルエコツァーのコーディネーターであり、ツバルの環境問題を伝える講師でもある。
遠藤さんはある大手建設会社で働いていた。環境とは全然関係ない目的でツバルと出会い、どんどん引き込まれ、人生が大きく変わったと聞いている。そして今では「ツバルのことなら遠藤さん!」と言われるほどになった。
私も6年前に、初めて環境問題の話を聞いて大きなショックを受けて以来、少しずつ“自分のできることをしよう”と思って、心が動かされる方に生きてきたら、今ではこんな風に事務局日誌を書いている立場になった。不思議なくらい、あの頃とは180度違う生き方をしている。
厳しい現実もあるが、「自分の未来も地球の未来もよい方向に変わり続けている、心配することはない」と信じると、落ち込むこともほとんどなくなったし、次はどんなことが起きるのだろう、どんな人と出会えるのだろうと楽しめるようになった。実際今、初めての決算書作りで四苦八苦しているが、「新しいことを学ばせていただき、ありがとうございます」という気持ちになれば、イライラも静まった。変化を楽しんで生きていきたい。
今日のエコニュース:日本魚類学会(会長・西田睦東大海洋研究所教授)は16日までに、十分な環境調査をせずに魚を放流すると、魚が死ぬ結果に終わるばかりか、生態系に悪影響を与える恐れがあるとして、安易な放流は行わないよう呼び掛ける初の放流ガイドラインを作成した。環境学習の一環で近年、メダカなど希少種の放流が盛んだが、種の保護には必ずしも役立たないと指摘。西田会長は「資源回復や自然再生を目的にした『善意の放流』でも、生態系に有害な場合もある。放流を考える前に、まず生息環境の改善を検討してほしい」としている。(共同通信)


2005/4/17(日) アースディに参加しました
私自身としては4回目の参加となった『アースディ鹿児島』 今年は、こぢんまりとした感じだったが、それぞれに個性的な店が並び、舞台では次々に音楽演奏。いいお天気に恵まれて、のんびりとした“アースディ”だった。
“アースディ”とは、1970年のアメリカから始まった運動で、4月22日を“地球の日(アースディ)”と定め、地球に感謝する日とした。今では世界184の国と、5000箇所の地域で、何らかのイベントが行われる世界最大の環境フェスティバルとなっている。
日本では東京で行われる『アースディ東京』が最大規模。今年のアースデイ宣言は「無駄遣いをやめ知恵を使います」、テーマは「ACTION!」 実行委員長にC・W・ニコル(作家)を迎え、23、24日代々木公園で行われる。
本当は、毎日が“アースディ”。すべてが、この地球があってこそ、あり得ること。いろいろな人に出会い、繋がれば繋がるほど、この地球を大事にしたいと思う。
 ※『アースディ東京』のHP
今日のエコニュース:政府は15日、官邸で総合エネルギー対策推進閣僚会議を開催し、石油依存度を低下させる「脱石油」戦略について議論した。原油価格の高騰や、7月の主要国首脳会議(サミット)でエネルギー消費と密接にかかわる地球温暖化問題が主要議題になることを踏まえ、小泉純一郎首相は風力発電などの代替エネルギーの導入を加速させるよう関係閣僚に指示した。首相は「(石油依存度を低下させるには)原発も大事だが増やすことはできない。地域の反対もある」と指摘。その上で「太陽光や燃料電池、風力など代替エネルギーを軽視せず、大いに力を入れて、世界で最も石油依存度の低い国になるよう全省庁あげて取り組んでほしい」と述べた。この指示を受け、各省は中長期的な脱石油戦略をまとめる。(時事通信)


2005/4/16(土) 水産物の原産地表示 
2000年のJAS法改正から始まった、水産物・水産加工品の「原産地」の表示には以前から疑問を抱いている。
原産地は、国産品は獲れた水域名を表示することになっているが、それが困難な時は、水揚げ港名または水揚げされた港がある都道府県名でも可となっている。それに輸入物は国名となっているが、原型を変形して加工した場合は、加工した国が産地となっている。(スペインのマグロを短冊にしたのが韓国なら韓国産となる)
水産物は業者から業者へ引き渡されていく“転送もの”も多いらしい。そうなると、追跡不可能や間違った表示も出てくる。下記のニュースは、その一例だろう。
◆北朝鮮産アサリ、5業者転々「国産」に…適正表示要請 (読売新聞)
北朝鮮産アサリの産地不正表示問題で、農林水産省が九州の2業者に改善を指示したアサリは、輸入後の流通過程で五つの業者を経由する間に、産地表示が中国産から無表示、さらに国産へと変わっていったことが、同省の調査や関係者の話で分かった。
北朝鮮産アサリについては、昨年1年間で約3万2000トンが輸入されながら、店頭などで「北朝鮮産」がほとんど見られない状況が続いている。同省は、全国で貝類の流通や小売りにかかわっている19の業界団体に対し、輸入アサリの産地の適正表示を要請した。
農水省は1月からアサリの産地表示調査を全国で実施。福岡県久留米市の小売店で「熊本産砂ヌキアサリ」と表示された産地不明のアサリが見つかったことから、同省が流通ルートをさかのぼって調べた。その結果、問題のアサリは、民間輸入業者「福岡県魚市場」が北朝鮮から中国の業者を介して輸入、2月までの約1年2か月間に計約8000トンを仕入れ、うち1000トン余が卸売業者(福岡県)に販売されたことが分かった。
その際、「海州(ヘジュ)」など北朝鮮の地名が産地として表示されていたが、卸売業者は、鮮度回復や出荷調整を行う蓄養業者(同)に対し、これを「中国産」として引き渡していたことも判明した。アサリはその後、蓄養業者から産地表示のない状態で別の卸売業者(同)に渡り、さらに複数の小売業者に販売された。
このうち久留米市の小売店を経営する「あんくるふじや」(佐賀市)が、一部の中国産アサリとともに計1280キロを「熊本産」として売っていた。日本農林規格法(JAS法)に基づく適正な国名表記は、どの過程にも見られなかった。
福岡県魚市場は、読売新聞の取材に「北朝鮮産アサリに関しては、地名を表示して商談をしている。国名を併記すべきだったが、(北朝鮮産であることを)隠してはいない」と説明。同社からアサリを買った卸売業者は、農水省などの調査に「北朝鮮産と思ったが、納入先の蓄養業者に中国産とするよう言われた」と話し、蓄養業者は「中国産と思った」と説明しているという。
また、蓄養業者から仕入れた卸売業者は取材に対し、「中国産として売った」と話すが、この業者からアサリを仕入れたあんくるふじやは、「仕入れの時に『中国産だが、熊本県で養殖したから熊本産でいい』と説明され、信じた」と話し、説明は食い違っている。
こうした流れに対し、東京・築地市場の卸売業者は「原産国名の表記がない時点でおかしいと思うべきだ。取引全体がずさんだ」と指摘している。同省は1日、福岡県魚市場とあんくるふじやに改善を指示した。
北朝鮮産アサリは、輸入後に複数の卸売業者が介在したり、出荷調整などで国内の干潟にいったん蓄養したりするなど、今回のような流通ルートをたどることが多く、不正表示がどの段階で行われたかは把握しづらい。アサリの昨年の全輸入量のうち「福岡県魚市場」が輸入したのは約2割で、今回判明したルートは一部に過ぎないのが実情だ。
(アサリの産地表示調査=農水省が全国の約1300の小売店で1月15日から実施。約1700の商品について、仕入れ伝票と突き合わせるなどして、アサリの産地表示が適正かどうかを調べた。その結果、アサリの国内消費量の約4割を占めるはずの北朝鮮産アサリと表示されたものは、2商品しか見つからなかった。)
今日のエコニュース:日本海西部の沿岸で、これまで生息記録がなかった熱帯性貝類などが相次いで見つかっていることが萩博物館(山口県萩市)などの調査で分かった。地球温暖化による水温の上昇や、対馬海流の影響とみられているが、研究者らは今後の生態系への影響などに注目している。16日から兵庫県西宮市で開かれる日本貝類学会で報告される。(産経新聞)


2005/4/15(金) 中国の深刻な問題のひとつ 
突然の嵐のように、反日デモ、日本料理店襲撃などが起こっている中国。確かに歴史認識の違いはあるが、こういう行動になっていることは非常に残念。
そんな中国も環境問題はかなり深刻。日本が公害問題として通ってきた道を、猛スピードで走っている。日本と中国、経済だけでなく、環境対策も連携してやれることはいっぱいある。有効なつきあいを取り戻したい。
◆四川:深刻な環境汚染、酸性雨の被害は113億元
四川(しせん)省の環境汚染が深刻化している。省政府部門が対策に乗り出しているが、抜本的な解決にはいたっていない。14日付で新浪網が伝えた。
中国科学院山地研究所の自然環境調査によると、四川省における酸性雨の被害総額は113億元となり、そのうち農作物への被害総額は60億元に達している。被害面積は省全体の約8割に及んでいる。また、四川省環境保護局が04年に発表した「四川省環境状況公報」によると、省内を流れる五大河川の73カ所で水質検査を行ったところ、52%の観測地点の水質が「比較的悪い」「悪い」などと判定されたという。
これに対し、四川省共産党委員会や省政府は一連の環境汚染対策を実施。深刻な水質汚染をもたらした約600社を取り締まり、川化集団や東方紅紙廠など重大事故を起こした企業には厳重な処罰を行ってきた。
四川省の環境部門関係者によると、一部の地域では依然として環境保護対策に対する問題が存在し、省が進める環境保護対策にも影響を及ぼしているという。05年2月以来、沱江と嘉陵江では企業の汚水排出による重大事故が2回連続で起きている。また、工業排気ガスは6600億立方メートル以上に達している。省内24カ所の空気汚染観測所のうち、環境基準をクリアするのはわずか5カ所で、環境基準達成率は20%程度にとどまっている。(サーチナ・中国情報局)
今日のエコニュース:従来のプレハブに比べ建設費用が半額程度で済み、耐震性に優れ、再利用しやすい木枠を使った建設システムを小林正美京都大教授(人間環境設計論)らが開発、14日発表した。高さ2.7メートル、横3.6メートルの長方形の枠組みを木材でつくり、これを45センチ間隔で7つ並べ、鋼材で固定して直方体の空間を作る。壁部分も木材を使い、間に断熱材を入れるなどする。一つ当たり約10平方メートルで、3つつないで約30平方メートルの部屋を建設する場合、コストは約300万円。システムを「j・Pod」と名付けた。災害後の仮設住宅向けなどを想定している。阪神大震災クラスの震度7でも、内装が壊れる程度で倒壊はしないという。理論的には4階建ても可能。構造が簡単なため、解体して再利用することも容易だという。(共同通信)


2005/4/14(木) お金について 
国際青年環境NGO「A SEED JAPAN』という団体が、活動のひとつ(エコ貯金ナビ)として“口座を変えれば世界が変わるキャンペーン”というものを行っていることを知った。
『お金』自体は善でも悪でもないのだが、使う人、使う目的で、神にも悪魔にも、天国にも地獄にもなる。実際、お金の流れを変えることで、貧困をなくしたり、戦争をなくしたり・・・今の社会構造も大きく変わることは明らかだ。
“口座を変えれば世界が変わるキャンペーン”では、私たちが預けているお金で大手都市銀行や郵貯は日本国債を買い、その利益で日本政府はアメリカ国債を買い、アメリカ政府はそれで戦争をしている・・・だからこの構図を変えるために、私たちはお金を預ける先(口座)を変えよう、というものだ。
「風が吹けば、桶屋が儲かる」みたいに、私たちのお金も回り回って、意識しないままに全然知らない所で戦争(人を傷つけ、殺し、心をズタズタにし、建物を壊し、環境を破壊する)に使われているとしたら、本当に残念だ。お金は、幸せを運んでくる“青い鳥”にしたい。不幸を運んでくる“爆弾”にはしたくない。
国際青年環境NGO「A SEED JAPAN』のHPの『エコ貯金ナビ』
今日のエコニュース:強力な温室効果ガスで、冷蔵庫やエアコンの冷媒などに広く用いられている代替フロン類の大気中への放出が、2015年には世界全体で現在の2.5倍に増え、地球温暖化を加速する恐れがあると指摘する報告書を、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が11日、公表した。特に、現在冷媒の主流になっているハイドロフルオロカーボン(HFC)の放出が3倍に増えると警告、代替物質の使用や廃棄機器からの回収など、幅広い対策を取るよう各国に提案している。11月、モントリオールでの気候変動枠組み条約の会議で議論されるが、環境保護団体からは各国の規制強化を求める声が挙がりそうだ。報告書は、冷蔵庫やエアコン向け冷媒の主流を占めてきたハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)の放出が、機器廃棄などに伴い2002年の4億トン(二酸化炭素換算)から15年の8億トンに増加すると予測。また同用途での製造や使用が盛んなHFCの放出量も、4億トンから12億トンまで増え、合わせて8億トンから20億トンに急増すると推計した。(共同通信)


2005/4/13(水) 『風人(かじぴとぅ)』 
昨日の事務局日誌に書いた「南ぬ風人まーちゃんバンド」のまーちゃんが提案している『風人(かじぴとぅ) 〜思いをもつ人、自然と共に生きる人〜 』 その素敵なメッセージがチラシに書かれていたので、紹介します。
『今 人は 自然と共に生きることを 忘れかけている  “風”は目には見えません  でも風がなければ 雲はながれず 雨はふらない  花は咲くことができず やがて自然はかれてゆくでしょう  人の社会にも 目には見えない“風”があります  そうです 『思い』です 人はこの地球を 都合のいいように変えてゆく一方で あふれる物にうもれ 本当に大切なことを 忘れていないでしょうか  もう 人のためだけの便利さを求めることはやめましょう  たとえ小さくても ひとつひとつのものやこと 人にある思いを大切にして みんなで生きてゆきましょう  〜花の咲く大地に生まれてよかった 鳥のなくこの地球に生まれてよかった〜  人と自然は風でつながり 人と人は思いでつながる  今 ここに 風人の輪が広がってゆくことを信じて』 
今日のエコニュース:メダカやタナゴ類など絶滅が心配される魚の保護や自然の復元を目的にした放流も、やり方が適切でなければかえって環境の悪化を招くとして、日本魚類学会が「放流ガイドライン」をまとめた。「放流による保全は容易ではなく、生息環境の保護などの方が、安易な放流よりはるかに有効」と呼びかけている。水産業やレジャー関係の放流は対象としていない。「環境を保全したい」という善意の放流にも、生息に適さない状態に放流すれば死滅するだけで、守るべき在来種が遺伝的に孤立している場合には放流種と交雑してむしろ環境に適応できなくなったり、放流種に乗っ取られたりすることもあるなどの問題がある。指針では▽環境保全、生息状況の調査、啓発などの継続的活動の方が安易な放流より有効であるため、事前に放流が最も効果的な方法か十分に検討▽生息環境として適切か、他種への影響などを予測――などを提唱している。作業部会のメンバー、森誠一・岐阜経済大教授(保全環境生態学)は「希少種を守る放流も安易にはできない、と認識をあらためてもらうことが指針のねらい」と強調している。(読売新聞)


2005/4/12(火) 『風人(かじぴとぅ)の祭2005鹿児島』に参加して
昨日の夜は、『風人(かじぴとぅ)の祭2005鹿児島』に参加してきた。「南ぬ風人・まーちゃんバンド」の島唄ライブと、「地球温暖化本気でストップゲーム」を進めているメンバーによる近況報告。ライブホールは熱気に包まれていた。
「南ぬ風人まーちゃんバンド」は、沖縄西表島出身のまーちゃんが中心となり、しっとりとした島唄からノリノリのお祭りソングまで、熱い思いをメロディに乗せて全国に発信中のバンド。会場全体が一体となり、とってもHAPPYな気分にさせてもらった。
「地球温暖化本気でストップゲーム」とは、鹿児島の20〜30歳代のメンバーが中心となり「動いて変えるぞ大作戦!僕たち本気で鹿児島からやりたいんです!」という行動を起こし、その中で行っているもの。環境家計簿をたくさんの人に付けてもらい省エネを進めようという活動の他、鹿児島から東京まで、ライブや映画上映で啓発活動をしながら歩いて行くこと(4/22〜7/30)や、中国に木を植えに行く(今日出発)ことも行っている。
若い世代が一生懸命に動いている姿を見ると、本当にうれしい。鹿児島も、そして日本もまだ大丈夫だよなぁという気持ちになってくる。
「動いて変えるぞ大作戦!僕たち本気で鹿児島からやりたいんです!」のHP
今日のエコニュース:感染すると衰弱や貧血を起こし突然死することもある鳥マラリアに、国内数施設で飼育されているペンギン50羽のうち27羽が感染していたことが9日、日本大生物資源科学部(神奈川県藤沢市)の村田浩一教授(保全医学)らのグループの調査で分かった。野生の生息地では鳥マラリアはほとんどみられず、国内で野鳥などから蚊を介して感染したらしい。人間には感染しない。村田教授は「調査結果は、希少種の保護に生かすだけでなく、地球温暖化で拡大が心配されている人間のマラリアの監視調査にも応用できるだろう」と話している。(共同通信)


2005/4/11(月) 温室効果ガスを80%削減した暮らしとは・・・
このまま地球温暖化が進むと、今世紀末には世界の平均気温は5.8度上昇する可能性がある。平均気温が5.8度上がるということは、日本周辺ではその2倍、北極や南極では5倍は上がるとみられている。5.8度×5倍=29度、つまり30度近くも気温が上がるかもしれない。
国立環境研究所や東京工業大学の研究チームは、地球温暖化による気温上昇を2度以下に抑えるために、日本は2050年までに二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を1990年の水準のおよそ80%削減すること(アメリカはおよそ85%、地球全体で半分以下)が必要だという研究結果を発表した。
京都議定書の6%削減さえも、あたふたしている今、私たちはどこまで対応できるだろうか。温室効果ガスを80%削減した暮らしとは、日本で言えば江戸時代か明治初期くらいの生活に当たるだろう。江戸時代の暮らし方は、完全なる循環型社会で最高のエコライフだと言われている。便利快適に慣れすぎている私たちには、、、うーん、かなり厳しい。
今日のエコニュース:環境省は、28度の冷房でも涼しく効率的に働くことができる「ノーネクタイ、ノー上着」の新ビジネススタイルの名称を募集している。格好良く、分かりやすい呼び名で「新しい夏の軽装」が定着することを狙っている。小泉純一郎首相が今夏の「ノーネクタイ、ノー上着」を全閣僚に指示したことがきっかけ。(毎日新聞)


2005/4/9(土) ゴミを捨てる姿を、桜も子供も見ています
昨日、今日と夏を思わせる暑さだった。満開の桜も汗をかいたのでは。全国各地で、今週末はお花見のピークを迎えそうだ。しかし残念なことに、どこでも「お花見=ゴミの山」の図式が出来上がっているようだ。
インターネットで熊本の健軍小学校の子供たちが作った、「桜とゴミ」の標語を見つけた。私たち大人は、自然も子供たちの心も、汚さないように気を付けなければいけない。いくつか紹介させていただきます。
「桜の木 下がゴミなら木もいやだ」 ・ 「桜通りで見たいのはきれいな桜 見たくないのはきたないゴミ」 ・ 「桜を見れば心が落ち着く ゴミを見ればがっかりするね」 ・ 「みんなできれいにしてみよう 他の人のことを考えて」 ・ 「緑はいるけどゴミ不要 ゴミはみんなで持ち帰ろう」 ・ 「ゴミを捨てれば桜は悲しみ きれいにすれば喜ぶだろう」 ・ 「桜はね ゴミが散るのは大嫌い」 ・ 「ありがとう 今年もゴミが減りました」
今日のエコニュース:4月15、16日にワシントンで開かれる先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)の主要議題と声明案の骨格が5日、明らかになった。焦点となる原油価格の急騰について、G7各国は「世界経済の成長を阻む要因になりかねない」との懸念を強めており、原油急騰の流れを阻止するため石油以外の代替エネルギーの開発・普及を促すことを初めて声明に盛り込む方向で最終調整している。7月に英国で開く主要国首脳会議(グレンイーグルズ・サミット)に向け、各国エネルギー政策当局とも連携しながら価格抑制への協調を強化する。為替安定のための協調継続や、米国には財政赤字や経常赤字縮小への努力、日本には構造改革を通じた内需主導型の成長を促す。(共同通信)


2005/4/8(金) 第二艦隊追悼式に参加して
4月7日は、昭和20年沖縄戦に向かった第二艦隊(戦艦・大和、巡洋艦・矢矧、駆逐艦・冬月、涼月、磯風、濱風、雪風、朝霜、霞、初雪)が、東シナ海(枕崎沖西南西200キロ)で米軍の襲撃を受け、多くの命が海の藻屑となった日だった。枕崎火之神公園には、その御霊を供養し、平和への願いを込めて平成7年に「平和祈念展望台」が建立されている。
そして昨日は、終戦から60周年、平和展望台が建立されて10周年の「平成17年度 第二艦隊追悼式」が開催され、私もご縁があって今年初めて参加した。全国からご遺族、来賓、地元の方、他関係者等、総勢約300名程が、時折小雨降る中、強い風が吹く火之神公園に集まった。
終戦間際に「戦艦・大和」という巨大な戦艦が撃沈されたことは知っていたが、その時に他にも9隻の軍艦が一緒に攻撃を受け、合計10隻中6隻が撃沈、佐世保に帰還したのは3隻、3721名が亡くなり生存者約300名・・・などということは全然知らなかった。しかも、それらの戦艦が造られたのも、出向したのも、撃沈されたのも、当時は機密。そして、乗組員の多くは20歳前後の若い人たち。死に逝くことが前提の出撃だったという。
枕崎への行き帰りは、生還者代表として来鹿された池田武邦先生とご一緒させていただいた。池田先生は、巡洋艦・矢矧に乗船、顔に大やけどを負い重油で真っ黒になった冷たい海に数時間漂流後、救助された。生還後次の春には22歳で東京帝国大学に入られ、その後建築家としてご活躍、70年代からは日本で一早く環境配慮の建築を推進。82歳になられた現在でも大学や環境NPO活動などでお忙しくされている。戦争のこと、環境のこと、教育のこと、本当にたくさんの貴重なお話を聞くことができた。
また、式典前にご遺族の方かと思い、お声をかけ話し込んだご婦人に、「今日初めて碑文などを読んで、私はやっぱり戦争のことをほとんど知らないんだと思いました。」と言うと、その方は「仕方ないわよ。日本は歴史をきちんと教えていないのだから。その結果、日本人は日本に、そして日本人に誇りを持てなくなっているのよね。残念なことよ。」とおっしゃった。後からわかったのだが、その方も来賓として東京から来られた石垣貴千代先生で、大学で戦争などの歴史を教えられていた方だった。今ちょうど、歴史問題で中国や韓国と険悪なムードになっており、“歴史を伝える”難しさも感じた。
世界的に見れば、60年間、戦争も紛争もしなかった国は少ないらしい。私たち日本人は、もっと世界に平和を呼びかけるべきだと改めて思った。きっと東シナ海の海深く眠っている人たちも、そう願っていると思う。
今日のエコニュース:環境省は5日、国立公園などの管理体制強化のため2005年度から新たに導入する非常勤のアクティブレンジャー(自然保護官補佐)の募集を6日から始めると発表した。約60人を採用し国立公園や鳥獣保護区など北海道から沖縄まで全国47地区に1−2人ずつ配置する。自然保護官と協力して地区内の巡回や、訪問者への自然解説、情報発信などを担当する。特に鹿児島県の屋久島など世界自然遺産地域の保護強化や、希少生物の生息地、湿地の保全などを強化する狙いがある。雇用期間は6月1日から来年3月30日まで。応募期間は4月22日まで。問い合わせは環境省自然環境局総務課。電話03(5521)8332。(共同通信)


2005/4/6(水) サクラ
鹿児島も、あちこちの桜が満開に近くなってきた。桜を見ると、とってもうれしくなる。もちろん、他の花々も大好きだけど、やっぱり桜は感じるものが違う。
さて、昨日紹介した『京(みやこ)のアジェンダ21フォーラム』が、桜を通して地球温暖化問題の啓発活動を始めた。身近なものから、温暖化を感じるいいきっかけに(特に若い世代の)なれば、いいなぁと思う。
桜の写真をネットで公開比較 京の環境団体 地球温暖化考える企画
鴨川沿いの桜の咲き具合を写真で毎年記録し、インターネット上で公開比較して地球温暖化について考える企画「地球環境Doblog歳時記@京都」が4日、始まった。写真はカメラ付き携帯電話で撮影して、ネット上に設けた専用ブログにも載せる仕組みで、関係者は「新しいツールを用いて、若者世代も温暖化問題に関心を持つきっかけを作りたい」と意気込んでいる。
京都議定書発効に合わせて、世界自然保護基金(WWF)ジャパンやNTTデータ経営研究所などが始めた温暖化防止ネットキャンペーンの一環。京都での企画は、趣旨に賛同した環境団体「京のアジェンダ21フォーラム」が主催した。
簡単に作成、更新できるブログを通じ、若者を中心とした幅広い世代に温暖化問題に興味を持ってもらうねらい。桜の咲き始める毎年4月4日、鴨川沿いなどの桜の名所で、花の咲き具合を写真に撮って比べて、温暖化の影響を考える。
この日、同フォーラム関係者や市民ら7人が参加した。四条通−加茂大橋の鴨川沿いを中心に、観光客の多い祇園新橋(東山区)で、まだ咲き始めのシダレザクラやソメイヨシノなどを写真で撮ると、「北に行くほど開花が遅いみたい」と、感想をつけてブログにすぐに送信していた。同フォーラムの滋野浩毅事務局コーディネーターは「紅葉や初雪などでも同じような取り組みができる。京の環境問題をさまざまな角度から見つめたい」と話している。 (京都新聞)
今日のエコニュース:国土交通省は5日、地球温暖化対策の一環として、国の官庁施設の省エネルギー手引を発表した。管理者向けに昼休みの消灯など合計33項目のチェックシートがあり、省エネ運用度を百点満点で採点できる仕組みだ。手引は啓発を図るのが目的で、各省やその出先機関に配布し徹底を図ってもらう。官庁が使っているビルの床面積は全国で合計2000万平方メートル以上あり、東京ドームの建築面積の430倍に相当する。政府は、官庁施設からの排出など事務・事業に伴う温室効果ガス排出量を06年度までに、01年の198万トンに比べ7%削減する目標を設定。京都議定書目標達成計画案にも「適正な運用管理」を盛り込んでいる。(共同通信)



2005/4/5(火) 『京(みやこ)のアジェンダ21フォーラム』
今日は熊本で環境審査員の研修を受けてきた。講師は京都から来ていただいた『京(みやこ)のアジェンダ21フォーラム』のKES認証事業部・副事業部長の先生。京都は、日本の環境先進地。先生に「京都は本当に、いろいろな取り組みをされてて、すごいですねぇ」、「みなさん、そうおっしゃるけど、そうですかねぇ・・・」。先生は、これくらい当たり前では・・・というような雰囲気。つまりは、他の地域がいかに遅れているかということだろう。
『京(みやこ)のアジェンダ21フォーラム』は、市民と事業者、行政(京都市)が協力して策定した環境と共生する持続的社会のための行動計画「京(みやこ)のアジェンダ21」を具体化し推進するために、平成10年に設立された団体。
環境共生都市を目指して、“エコツーリズム(環境調和型)都市づくり、エコロジー型新産業システムづくり、環境にやさしい交通体系の創出、グリーン・エコノミック・ネットワークづくり、省エネルギー・省資源のシステムづくり”の5つを重点目標に、8つのワーキンググループが活発に活動している。
環境NPOが長期に渡って活動を“続けていく”ということは、“設立する”より何倍も難しい。多くのNPOが、先細り・休止していく現状をいくつも見てきた。しかし、私の知る限りでは、京都のNPOは京都議定書発効により、最近更にパワーアップしたような気がする。それは、NPOだけではなく、事業者や行政のバックアップや連携がスムーズにいっているからだろう。是非、鹿児島もそうなりたい!
 ※『京(みやこ)のアジェンダ21フォーラム』のHP
今日のエコニュース:地球温暖化防止をテーマにしたタウンミーティングが2日、大阪市で開かれ、化石燃料に課税する環境税について小池百合子環境相は「(対策の)実効性を確保できる有力な施策」としたのに対し、中川昭一経済産業相は「いろいろな手法の一つにすぎない」と述べ、両省の立場を反映して閣僚間の温度差が目立った。環境税をめぐっては、導入を目指す環境省と産業への影響を懸念する経産省が対立。小池環境相は「化石燃料を使わない方向にシフトしていくために必要だ」と同税の意義を説明。中川経産相は「(同税を)悪魔のように思っているわけではない」としながらも、「税の使途を含め、きちんと(効果などを)提示してもらった上で慎重に議論していくものだ」と強調した。(時事通信)


2005/4/4(月) 車の使用に思うこと
“車なし”の生活を始めて、3年半。通常は市電・バスを利用、事務局長や友人等の車に同乗、また時には妹の車を借りながら、なんとか過ごしている。
先日から妹が旅行に出掛けたので、5日間続けて車を借りた。久しぶりに車のある生活。感想としては、「やっぱり便利」。
目的地への時間短縮はもちろん、着る物も考えなくていい(朝早くや遅くなる時は、もう一枚羽織る物が必要だったり、天気が悪い日はそれなりの物を着ないといけないし)。あっちに寄ったりこっちに寄ったりと一度に用事を済ませることができた。たくさんの荷物を抱えて、満員電車に乗ることもない。コインランドリーにこたつ布団を持ち込んで洗濯もできたし、朝早くお墓参りにも行けた。とにかく行動範囲が広くなり、あれこれ考えず簡単に行動できた。
車のある生活に慣れてしまうと、手放すのは容易ではない。車がなければ、仕事や生活そのものに支障が出る人も多い。地方に行けば行くほど公共交通機関が少ないため、“車なし”の生活は難しくなる。一家に2,3台の家庭もめずらしくなくなり、その結果、温室効果ガス(二酸化炭素)の大量排出に繋がっているのが現状。
鹿児島県は1990年に比べて26%も温室効果ガス排出量が増えている(昨年6月に県環境政策課が発表)。全国平均の8%増を大幅に上回っている。その原因の一端が、自家用車の増加と言われている。
無理してまで“車なし”の生活をする必要はないが、エコドライブを実践することは車を運転する者の義務だと思う。ガソリン(石油)は限られた資源だし、排出される二酸化炭素は地球温暖化につながる。また、排気ガスは健康にも悪い。メリットが大きい車使用を、最小限のデメリットに抑えるようにしたい。
※「チャレンジ!エコ生活」のページに「エコドライブ・10チャレンジ」を紹介しています。参考にしてください。
今日のエコニュース:環境省は3月31日、日本人の体内に蓄積されたダイオキシン類の平均値は、脂肪1グラム当たり24ピコグラム(ピコは1兆分の1)だったとの2003年度の全国調査結果を発表した。前年度調査の27ピコグラムと同レベル。同省は「健康には全く問題ない濃度」としている。食習慣に関するアンケートも実施したが、血液中のダイオキシン濃度との関連はみられなかった。全国272人の血液を分析。大気や土壌汚染などが原因とみられる地域差はなく、過去にごみ焼却施設からのダイオキシン排出が問題となった大阪府能勢町や埼玉県所沢市周辺でも全国的傾向と大きな違いはなかった。(共同通信)


2005/4/2(土) 汚水対策
香川県は先月、うどん店から出されるゆで汁などの排水の汚れを軽減する目的で、うどん店向けに「排水対策マニュアル」を策定することを決め、「県小規模事業場負荷量削減あり方研究会」で説明。今後は、打ち粉を十分に取り除くことなどで、二割以上の水質浄化が可能として、うどん店や製めん所に実践を働き掛けるという。
全国に外食産業は、いったい何店舗あるだろうか。家庭の台所からの排水だけでも相当な汚れだが、それがレストラン・ホテル・etc・・・となると、その何倍もの汚水を出してしまう。もちろん多くの店舗では、油分などを取り除くためグリストラップ等を整備し汚水抑制はされているが、それでもかなり厳しい状態だと思う。
特に鹿児島は、たくさんのラーメン店があり、その“とんこつスープ”の残りがすべて下水(下水設備が整っていない所もある)に流されていると思うと、それだけでぞっとする。うどん店よりラーメン店の方が、もっと対策が必要ではないかと思う。
水はすべての生き物にとって、無くてはならないモノ。いくら浄水場できれいにしていると言われても、完全であるとは思えない。第一は原因を絶つこと。汚れた水を出さないということは、何を食べるかにも通じてくる。でも、ラーメンも好きだから、たまには食べたいし・・・かと言って、スープを全部飲むと、自分の体の許容範囲を超えてしまう気もするし。。。うーん。。。(^^;
今日のエコニュース:政府の地球温暖化対策推進本部は29日、「京都議定書目標達成計画案」を決定した。2月16日に発効した京都議定書で日本に課された温室効果ガス排出量の1990年比で6%削減(2008〜2012年の平均)の実現に向けた計画案で、現行の温暖化対策を大幅に強化した。産業や運輸、家庭など部門ごとに追加削減策を掲げたが、焦点だった環境税の導入を巡っては政府内の調整がつかず「総合的に検討」と玉虫色の表現となった。計画案は今後、国民からの意見募集を経て、5月初めに閣議決定される。(読売新聞)


2005/4/1(金) 新年度に思う
国連は30日、“食糧や水資源など自然の生態系から人類が受けている恩恵のうち、約60%が過去50年間の人間の活動で大きく損なわれた”と警告する生態系評価報告書を発表し、「人類は20世紀後半に過去に例のない速さと広範さで生態系を変えた」と指摘した。
先日は国連の食糧農業機関(FAO)が、“世界の主要漁場の漁業対象種のうちミナミマグロなど24%は乱獲で量が減っており、漁獲を増やすと資源が減り始める種も52%に上る”とする報告書を出したばかり。
漁業資源のみならず、私たちが地球からいただいている“あらゆる恵み物”が、減少・破壊されている。私たち人間によって・・・
人間はこの地球上に現れてから、ずっと進化し続けていると思う。でもその過程では、たくさんの苦い経験・歴史も積まなければいけなかったのだろう。そして、それらから学んだことを、次のステップにつなげながら進化してきた。私たちは今、ここまで地球環境が破壊されていることに対して、何を学ばなければならないのか・・・たぶん多くの人は、もうその答えを知っている。知識として知っていることを、いかに早急に行動に繋げていくか。
しかし残念ながら、早急に行動を起こしても今の現状では、更に環境破壊が進み、あと数年のうちには否応なく大変革を余儀なくされるのは避けられない。エイプリルフールだが、ウソではなくホントに、そう思う。でも、“最悪の事態”を少しでも軽減することはできる。子供たち、孫達、そしてまだ見ぬ世代の人たちのために、あきらめないで行動したい。
今日のエコニュース:環境省は2月25日、産業廃棄物の不法投棄対策として、紙伝票よりも処理過程が透明化する電子マニフェスト(管理票)を本格的に推進、2008年度までに利用件数を現在の10倍から13倍の約1000万−1300万件、利用事業者数を3万−3万5000社にする目標を決めた。併せて、携帯電話での報告も可能にするなど、利用しやすい体制も整えていく。現在は、複写伝票式の紙マニフェストが広く利用されているが、昨年発覚した岐阜市のケースを始め各地の不法投棄では管理票の偽造などが目立っており、電子化で管理を容易にする。(共同通信)


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